好きな事書く

日記だったりレビューだったり、好きな事書く。

ただバーに行ったというだけの話

先週の話。

仕事帰り、ふとバーに寄ってみたくなった。

別にバーには一度友人と行ったことがあるだけで、

それ以外に利用したことはない。

でも、その日はなんとなく‘‘バーに行ってお酒が飲みたい‘‘気分だった。。。

 

最寄駅を降りて、バーをスマホで検索。

近くのバーに向かって歩いた。が、雨が降っていたのもあって

周りの道の見え方も違い、店は見つからなかった。

 

仕方なく帰ろうとした帰り道、探していた店とは違うがバーを見つけた。

 

念のため検索したが、ちゃんとバーらしい。

店は地下にあり、怖そうな雰囲気が漂っていたが

バーに行きたいととにかく思っていたので、勇気を出して入ってみた。

 

地下に続く階段には、よく町中にあるめちゃくちゃ上手いスプレーで描かれた

落書きみたいな画風でドラゴンが描かれていた。

 

中に入ると常連らしきおじさん達とマスターの計4人がいた。

 

バーといってもバーテンターがカクテルをシャカシャカしている様なお店ではなく

膝くらいの長さまであるポニーテールのファンキーなおじいさんが一人でやっていて、

レコードをかけているいわゆる「酒場」的な雰囲気のお店だった。

 

常連さん達は暖かく迎え入れてくれて、楽しく話しながら飲んだ。

 

最初に言われた「髪型がレゴブロック!!!!!!」が個人的に受けた。

確かに僕の髪型はレゴブロックにありそうだな。と思った。

 

常連さんは、もじゃもじゃ頭のおじさん、スキンヘッドタンクトップのおじさん

入れ墨をした、どうやら前科者らしいおじさんだった。

 

なるほどそういう店か。と空気を察した僕は、むしろ気兼ねなくそこの人達とお酒と会話を楽しめた。

 

みんなが飲んでいたので、密かに憧れていたテキーラのショットデビューも果たせた。

飲んだ後にライムを齧るので、その効果あってか全然酔わず、とてもおいしかった。

 

そこではマスターに認められた客は自分で持ってきたレコードをかけてもいいらしく、

スキンヘッドさんは自分のレコードをかけていた。

 

みんな思い思いに話したり、踊ったりしていた。

 

結局入店から二時間を飲んでいて、そのうちみんな帰っていった。

 

帰りにスキンヘッドさんに、「もう一軒行かないか?」と誘われたので、

行ってみることにした。

 

二人でスキンヘッドさんと近くのまた別のバーへ行った。

 

今度のバーはとても落ち着いていて、まさに「バー」といった感じの

大人の雰囲気のお店だった。

バーテンダーもきちんとした身なりをしていて、お店も決して広くなく、

外から見たときの看板がすごく小さかったことが印象に残っている。

 

お店にはカップルとOL二人組がいて、自分達の組み合わせは周りから見たら

謎だろうな。とか思ったのを覚えている。

 

二人で軽く話をし(ここで彼が子持ちでプログラマーをしていることを知った)

僕がトイレに行っている間にスキンヘッドさんは

会計を済ませて帰ってしまっていた。

急いで店を出たものの、彼の姿はなかった。

そのままのんびり気分よく帰り、風呂に入って寝た。

 

書いてみれば特段大した話でもない。

バーに行ったら知らない人と仲良くなって、お話して、

気分よく帰ったというだけの話だ。

 

ただ、勇気をもっていつもと違う行動、いつもなら取らない行動をし、

勇気をだしたりしなければ出会えない、今まで関わりのなかった

人たちがいて、それを今日知ることができた。

 

面白かったし、こういうの好きだなぁと思った。

世界が広がっていくのは、楽しい。

なんとなく、自分自身のルーツを感じた。